アレックス・マルケスがドゥカティのデスモセディチGP24採用を支持
ドゥカティ、GP25の信頼性問題でGP24エンジンを選択
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スペイン出身のグレシーニ・レーシングMotoGPのアレックス・マルケスが、2月12日にタイ・ブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われたタイMotoGPテスト中にピット内で様子を見る。(c) Mirco Lazzari/Getty Images |
アレックス・マルケスが、ドゥカティが2025年と2026年のMotoGPシーズンでデスモセディチGP24エンジンを使用する決定を全面的に支持すると表明した。マルク・マルケスの弟であるアレックスは、GP24エンジンがすでにレース環境でテストされ、技術的な問題が最小限であることから、ドゥカティのライダーにとって最良の選択肢だと考えている。
ドゥカティは、ファクトリーチームであるドゥカティ・レノボがプレシーズンテストでGP25エンジンの重大な問題に直面したことを受け、GP24エンジンを継続して使用する決断を下した。この結果、アレックス・マルケスを含む6人のドゥカティライダーが、2025年のMotoGPシーズンを通じてGP24エンジンを搭載することになった。
安定性を重視するドゥカティの戦略
ドゥカティが2シーズン連続でデスモセディチGP24エンジンを採用する決定は、チームの戦略における大きな転換点となる。通常、メーカーは毎シーズン新しいエンジンの改良を行い、パフォーマンスの向上を目指す。しかし、ドゥカティはGP25エンジンのテスト段階でのトラブルを受け、革新よりも安定性を優先することを選んだ。
シーズン開幕前、ドゥカティのライダーたちはマレーシアのセパン・サーキットとタイのブリーラム・サーキットで2回のプレシーズンテストに参加した。これらのテストでGP25エンジンの問題が浮き彫りになり、チームは開発を断念。信頼性が証明されているGP24エンジンを継続使用する方針を決定した。
アレックス・マルケスの支持
グレシーニ・ドゥカティに所属するアレックス・マルケスは、この決定を歓迎している。彼はGP24エンジンの継続使用が理にかなった選択であり、すでに高い信頼性とパフォーマンスを示していると評価している。
「2025年と2026年のエンジンは2024年と同じものを使用することが決まった」と、ドゥカティのチームマネージャー、ダビデ・タルドッツィは2月21日(金)にCrashに語った。
マルケスもこの決定に同意し、GP24エンジンが十分にテストされており、ドゥカティのライダーにとって安定したプラットフォームを提供すると強調した。
「2025年と2026年のために新しいエンジンを開発しても、そのメリットが明確でなければリスクを取るべきではない」とマルケスはコメント。「だからこそ、すでに高いパフォーマンスが証明されている2024年のエンジンを維持するのが賢明な選択だ」と述べた。
安定性がMotoGP 2025のアドバンテージになる可能性
ドゥカティがデスモセディチGP24エンジンを継続使用する決定は、ライバルメーカーに対する競争優位性をもたらす可能性がある。すでに十分なテストを経たエンジンを使用することで、ライダーたちは新型エンジンの不確実性に悩まされることなく、セットアップの微調整に集中できる。
マルケスは、この一貫性がドゥカティ内部の競争をより均衡させる要因にもなると指摘。「この決定は良いことだ。これにより、私たちはお互いのデータを比較しやすくなり、結果もよりバランスが取れるだろう」と語った。
MotoGP 2025の開幕に向け、ドゥカティが革新よりも信頼性を重視した戦略がどのような影響をもたらすのか、注目が集まっている。タイトル争いにおいてこの決断が成功するかどうかは、シーズンを通じて明らかになっていくだろう。
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