バニャイアとマルケスの関係にロッシの影響はないとドゥカティが主張
ドゥカティは、バニャイアがロッシとマルケスの過去の確執に左右されることはないと確信
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ドゥカティ・レノボ・チームのイタリア人MotoGPライダー、フランチェスコ・バニャイアとスペイン人MotoGPライダー、マルク・マルケスが、2月9日にタイ・バンコクのワン・バンコク・モールで開催されたMotoGPローンチパーティーに出席。(c) Anusak Laowilas/Nur |
フランチェスコ・バニャイアとマルク・マルケスは、2025年のMotoGPシーズンに向けてドゥカティのファクトリーチームで共に戦う。しかし、彼らの関係性をめぐる憶測が飛び交っている。両者ともに複数回の世界チャンピオン経験を持ち、それぞれがチームのナンバーワンライダーとしての立場に慣れている。そのため、新たなチーム内の力関係に注目が集まっている。
加えて、バニャイアがバレンティーノ・ロッシと深い関係を持つことが、このパートナーシップに影響を及ぼすのではないかとの声もある。ロッシとマルケスはかつて激しいライバル関係にあったため、その因縁がバニャイアとマルケスの関係に波紋を広げるのではないかと懸念されている。
バニャイアとロッシの強い絆
バニャイアは、ロッシの設立したVR46ライダーアカデミーの出身であり、長年にわたりロッシの指導を受けてきた。Moto3およびMoto2でのキャリアもロッシのVR46チームでスタートさせており、レースの内外でロッシと密接な関係を築いている。
このことから、一部の関係者は、バニャイアがロッシの過去のライバルであるマルケスとの戦いに特別な意識を持つのではないかと推測している。しかし、ドゥカティはこうした見方を否定している。
ロッシとマルケスの因縁
ロッシとマルケスは、MotoGPの歴史の中で最も激しいライバル関係を築いた。2015年のセパン・グランプリでの接触事故を発端に両者の関係は悪化し、その後もトラック上での対立が続いた。ロッシは2021年に現役を引退したものの、彼とマルケスの確執はMotoGPファンの間で語り継がれている。
このため、ロッシの影響を受けるバニャイアが、マルケスとのチームメイト関係においても緊張を生むのではないかという憶測が広まっている。
ドゥカティの見解
ドゥカティのスポーツディレクターであるダヴィデ・タルドッツィは、こうした懸念を一蹴した。彼は、バニャイアは独立した考えを持ち、ロッシとマルケスの過去に影響されることはないと強調している。
「ペッコ(バニャイアの愛称)は自分自身で考えることができるライダーだ。彼はVR46グループの一員でありながらも、自分の意見をしっかりと持っている」とタルドッツィは述べた。「ヴァレンティーノの影響は受けているが、彼のすべての考えを盲目的に受け入れるわけではない。ペッコには彼自身の哲学があり、それに基づいて行動している」
この発言は、バニャイアがロッシの影響を受けつつも、独自のキャリアを歩んでいることを示唆している。
2025年シーズンの開幕とバニャイアとマルケスの競争
バニャイアとマルケスの新たなライバル関係は、2025年MotoGPシーズンの開幕戦で早くも試されることになる。シーズン初戦は2月28日から3月2日まで、タイのブリラムにあるチャン国際サーキットで開催される。
マルケスはすでに、バニャイアとの関係はプロフェッショナルなものになると述べており、両者ともにプレッシャーに耐える経験と成熟したメンタリティを持っていると自信を見せている。
ドゥカティは、この強力なペアが互いに競争しながらも、チームとしての成功に向けて協力できることを期待している。2025年シーズンの開幕とともに、彼らの関係がどのように発展するのか注目が集まる。
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